ソープランド「PROUD」を捜索する捜査員ら

兵庫県神戸市の福原には、数多くのソープランドが立ち並ぶソープ街という一画が形成されています。
同様の地区は、北は北海道、南は沖縄まで日本中至る所に存在していますが、どこの地区であってもソープランドのような店舗型風俗というのはなかなか経営が難しく、頻繁にリニューアルをしたり最悪店を畳んでしまったりというのは珍しいことではありません。

その多くの原因というのが、警察や保健所からの摘発です。

ソープランドでは、どんなに安全な経営を心掛けていても摘発の可能性は絶対にゼロにはなりません。

福原のソープ街では、福原で経営を行う性風俗店が組合を作って、ソープランドというか風俗に付きもののダーティーなイメージを払拭しようと、様々な取り組みを行っています。

暴力団追放運動、麻薬・覚醒剤撲滅運動などを始め、地域の防災活動や祭りなどの行事ごとにも積極的に参加しており、地域からの評価というのもなかなか悪くないようです。

しかし、そんな福原のソープでも、ここ数年でニュースになっただけでも4件の摘発がありました。

最初の摘発は2011年6月21日のことで、罪状は売春防止法違反でした。

この時には店舗側が、私服警官を執拗に客引きしたことで従業員が逮捕、さらに匿名での通報による内偵調査によって罪状が確定したことが摘発につながったようです。

この時、福原のソープ街で売春防止法違反での摘発は17年ぶりということでした。

その次は2012年1月末で、罪状は売春防止法違反。

このお店の場合は前年の夏頃に匿名で「未成年が働いている」という通報を受けて警察が調査したものの、未成年の在籍は確認出来なかったことから売防法違反に切り替えての摘発とのことです。

3件目は2014年7月で、罪状は売春防止法違反と未成年者を働かせたことによる児童福祉法違反での摘発となりました。

最後の4件目は2014年11月で、こちらも売春防止法違反での摘発でしたが、こちらの場合は他の店と違って表だって摘発の引き金となるような事は確認されておらず、客や同業者の間では疑問の残る摘発だったと噂になっていました。

風俗の摘発というのは、罪状だけを見れば殆どの場合は売防法違反が多いのですが、その裏では様々な理由があるという憶測が一般的です。

それは戦前から続く旧赤線地域という歴史がある福原のソープ街でも例外ではなく、利用客では伺い知ることが出来ない何らかの理由があるものなのでしょう。

これを切っ掛けにより良い方向へ向かうのか、それとも勢いが無くなっていくのか、福原のソープは岐路にあるのかもしれません。